ネコのマーキング尿の臭い理由 岩手大の研究グループ明らかに04月17日　06時43分　　

岩手大学の研究グループは、ネコが壁などにマーキングをした尿がふだんの尿よりも臭い理由について研究し、尿の中に壁などに付着しやすい成分が含まれていることが原因だと明らかにしました。

研究を行ったのは岩手大学農学部の宮崎雅雄教授と大学院生などのグループです。

研究グループはよりにおいが強烈とされているネコが壁などの垂直物にマーキングした尿について調べました。

７匹のネコから普段の尿とマーキングしたときの尿を採取し調べたところにおいの成分に違いはありませんでした。

ただネコの尿に大量に含まれ悪臭の原因となっている「コーキシン」という尿タンパク質について調べたところコーキシンによって尿が壁などにも付着しやすくなっていることが明らかになったということです。

また研究グループは、実験の結果、マーキングした時の尿はおよそ３０センチの高さから地面に流れ落ちる過程で付着面積を広げ広い範囲からにおい成分を放出するので強力な悪臭源になるとしたうえでふだんの尿は化学成分が土や砂の粒子に閉じ込められてしまい悪臭源にはならないとしています。

研究グループの宮崎教授は、「今回の結果がマーキングされた尿の消臭にも役立つことを期待している」としています。